イキアタリハッタリ記録

馳瀬ナルミといづみ繭子による演劇企画イキアタリハッタリを記録してみます。

茫漠

こんにちは。イキアタリハッタリ主宰のいづみです。

 

改めてvol.3にご来場下さった皆さま、ありがとうございました。

もう、と言うべきか、たった、と言うべきか分かりませんが、1カ月が経ちました。

 

私たちを取り巻く状況はここまで変わるものかと内心驚いています。

バイト先は休業となり、5月初旬まで仕事がない状況です。

ロッカーに置き忘れたラムネを毎日思い出しては、無事でいてくれよ…と念を送っています。

 

私は引きこもり体質なので、今の生活はあまり苦になりません。

もちろん、働いてお金が欲しいし、仕事の帰りはふらりと寄り道したいし、行くはずだった旅行に行きたいし、感染症が蔓延している状況は終わって欲しいです。

 

今の状況がよいとは決して思わないけれど、少なくとも私は、引きこもる生活が性に合っていて苦ではない、というだけです。

ゲームしたり、友だちと長電話したり、妹の作ってくれたお菓子を食べたり、普段みないアニメをみたりして過ごしています。波よ聞いてくれ、よいです。

 

今の私の生活に、演劇はありません。

もともと観劇するほうではなかったけれど、演劇の動画配信サービスにも入っていないし、自分で戯曲を書いたりもしません。

(戯曲はアイディアが浮かんだのですが、しばらく上演されないと分かっているものを書くことができなくて、フワフワと放置しています。)

 

vol.3が終わった今、私のなかから演劇というものがすっぽり抜け落ちたなあと感じています。

5月になって、また働き始めて、元の生活に戻れたとして(実際にはもっとかかるかもしれませんが)、そこに演劇が入ってくることはあるのかなあとも考えます。

 

演劇が好きな人たちについても想像します。

署名運動が起こったり、自宅でできる演劇の形を模索したりという情報は、細々とですが入ってきます。

人々が元の生活に戻っていったとして、そこで行われる演劇は以前と同じ形をしているのかを想像します。

 

vol.4は限りなく未定です。

人と人が同じ方を向いて、同じ熱量で、同じ思いを抱き、共にい続けることの難しさをよく知っています。2割は経験、8割はアイドルから学びましたが。

今の状況を踏まえて、演劇を今までと同じように作ることは難しい。

作り手でいることも難しい、かもしれない。

 

この先どうなるのかなあ、どうしたいのかなあ、と漠然と考える日々です。

仕事が再開したら、日常に戻ってしまう。

日常はあまりに力強く営まれて、私は洗濯機のなかのタオルみたいにぐるんぐるん回されるだけで精一杯なので、何かをじっくり考えることができなくなってしまいました。

今の状況は非日常で、時間が停止していて、好きなだけぼんやりできる時間です。

1ヶ月は長いようで短いことを、夏休みの宿題でよく知っているのですが、なかなか考えはまとまりません。


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vol.3終演とその後の馳瀬のHOTトピックス

遅ればせながら、演劇企画イキアタリハッタリvol.3『穴があくほど』にご来場頂いた皆様、ありがとうございました!

無事全公演を終えることができました。

『穴があくほど』の脚本を書いた馳瀬です。

 

 

 

「あのときの恋を、あのときのあなたを、あのときのわたしを、ずっと大切にしていたいだけなのに」

 

「なんでこんなに○○なんだろう。みんなはあんなに普通に歩けているのに。わたしは、わたしが普通なのか、ヘンなのか、わかりません。」

 

「あなたの正義感が、○○ほど気持ち悪い」

 

 

登場人物三人で、この三番軸の話でした。

 

そしてわたし的にまとめてみると、

 

「他人とは一生わかりあえないし、知っていくほど気持ち悪い部分も増えていくのかもしれない。なんであなたが泣いてるの?なんであなたが喜んでるの?あなたが切り取ったわたしを全てだと思わないでほしいのに、知られたらきっとうまくいかなくなってしまうな。今日も笑顔でがんばろうね。」

 

 

こんな感じのお話でした。

 

わたしは書いた本人なので、三人ともに自分も「わかる」というとこがあるのですが、役者への質問の答えも、アンケートでも、「この人には共感できるところはあるが、この人のことはまったくわからない」というような感想があっておもしろかったです。

 

脚本を書いたり、劇を作るとき、やはりわたしは誰かにわかってほしいんだと思います。大人数の人にわかってほしくて、だから人を集めて発表しちゃうんだと思います。大人数へのわかりやすいおしゃべりなのかもしれないです。

 

 

『穴があくほど』についてのことはあまり言うと蛇足になるのではと思うので、違う話にいきます(ほんとはおしゃべりなので何度しゃべってもいいのですが…)。

 

劇場の方と雑談をしていて、劇場の方が「自分は創作において、喪失に興味があるけど、女性的にはどうか?」という話をしたことが印象に残っていて。新海誠的な、好きだった女の子の喪失。『君の名は』や『秒速5センチメートル』はたしかに男性ファンのほうが多くて、嫌いだという女性も一定数いる作品だとわたしは認識してます。で、そのときはわたしも「わたしも異性の喪失ではないけど、時間の喪失(による変化)がすごく嫌なので、そのことについて書いたことも何度かあるし、自分も好きな人がいなくなるっていうのは悲しいと思うので、そういうテーマもわかるし好きっちゃ好きですけどね〜」的なことを言ったし思っていました。

 

でも、ちょっと時間が経って考えてみると、たしかにわたしは君の名はも秒速5センチメートルもしっくりこなくて、なんでだろうと考えたとき、この二つの内容をしっかり覚えてるわけではないのでこういった男性作家の描く物語の全体の印象としてなのですが、「なんか男がおセンチぶっているとこばっかうつすけど、女の気持ち考えたことある?」と思ってるな、と気づきました。

 

これは女性作家が異性逆にして描いてもそうなり得りそう(女がおセンチぶりやがって〜〜)と思って背筋が伸びるのですが、いや、それがあるから全て悪いというわけじゃないのですが、わたし自身がそういうのを見て、「ケッ」と感じている部分もあるので、それはやだな〜と思っているんです。

 

つまり、「おまえのセンチメンタルのためにわたしを使うんじゃない」ということです。付き合って、うまくいかなくて、お互いに悪いところがあって、それで別れるという決断をしたということは、それはやはり「悪かった」っていうことで。それを後から良い思い出みたいにして、「あのときは自分も悪かったなあ」なんてわたしの姿とともにしみじみ思い出されるなんて、なんかすごくムカつきませんか??そういう風に思い出してる人は男性女性問わず、相手も同じように思ってくれてたらうれしいんですかね……?それのせいで自分たちはうまくいかなくなったっていうのに??

 

ただただ落としたものや、過ぎてしまったことを悔やんだり懐かしんだりすることはいいけど、それって、あなたのせいでもあるのに、わたしだって嫌なことだってあったのに、わたしだってあなたがいなくなって悲しかったのに、なんでいい思い出みたいにできるの?って、思っちゃいます。わたしを美しい自分とは違うものだって、わたしはいつも楽しく純粋だなんて、思わないでよって、そういったヒロインを見て勝手に自分のことみたいにプリプリしていたのかもしれません。うん、ムカつきます。わたしの涙も怒りもわたしがほんとに楽しかったことも、ひとつにまとめて美しいものみたいにしないでって、思います。

 

共感力と想像力が高すぎて、そういった経験はほとんどないのに、勝手に怒ってしまいました。

 

と、いうことを数日考えていて、ここ最近の結論は、(全員にあてはまることじゃないけど)「異性、わかりあえなさすぎ・別の生き物すぎ」ということです。

ただでさえ他人のことはわからないしわかり合えませんが、特にもっともっとわたしにとってわからない人たちがいて、そういう人たちと出会って恋して結婚したいなあなどと思うことはほんとに大変だな……と気が遠くなってしまった、という話でした。おしまい。

 

 

新型コロナウイルスやオリンピックの影響もあって、vol.4の公演はまだ未定ですが、また何かおもしろいものが作れたらいいな〜と思っています!

ぜひぜひ馳瀬といづみの活動をお楽しみに&応援してください!

帳尻合わせの初恋

さきちです。
また私の番が回ってきました。
今回は「初恋」のお話を書いてくださいとのことなのですが…


初恋ってなんですか?


初恋。それは生まれて初めての恋のこと。英語では「First love(ファーストラブ」)と言う。
恋。特定の相手に強く惹かれること、切ないまでに深く思いを寄せること。また、恋の英語名は「love」で、また愛の英語名も「love」となっており「恋」と「愛」を比べた場合、愛はその対象をかけがえのないものと認め、それに惹き付けられる心の動きを意味することから、恋は愛の概念の一つのように思われる。

一般に初恋は、人生において初めて経験する「甘く切なく、何とも言えない感情(気持ち)」であり、人の生涯の記憶にいつまでも残ること。
だそうです。

ピンとこないですね。
幼稚園の時好きだった子はいます。たぶんこれが初恋のはず。
ただ、その子の名前は覚えてるけど、クラスも違かったしもう顔も思い出せないし、なんならなぜ好きだったのかもわからなくて…はたしてこれは初恋なのでしょうか?

ってことを仕事中ずっと考えていたらふと思い出しました。

幼稚園の時、同じクラスの男の子に好きだって追いかけられてた時期があったんですが、その子に追いかけられるのが嫌すぎて「私は○○君が好きだからやめて!」って思わず言っちゃったんです。
○○君は違うクラスだったし、大人しくて女の子に人気がある子でもなかったから名前を出しても大丈夫と思ったんでしょうね。
それからその男の子に追いかけられることもなくなり、平穏な幼稚園生活を送ることができました。ちゃんちゃん。


…あれ?
それって初恋じゃなくない?


自我を持った状態で初めて好きになった他人が初恋!とか、脳の中にある光の揺らぎで初恋は作れる!とか、他のスタッフと話しながら、私が初恋と思っていたものは初恋じゃなかったんだなぁ…となんとも言えない気持ちになりました。


そしてごめんね○○君。
君は私をなんとも思ってなかっただろうし、もしかしたら私の事なんて知りもしなかったかもしれないのに、都合がいいからって勝手に名前を出して。
私が○○君を好きって嘘が○○君に伝わってない事を願います。

 


このブログを書きながら○○くんの事をたくさん考えていたら、あんなに思い出せなかったはずの○○君の顔がフッと急に出てきて、しかも笑顔で、ドキッとしました。

あれ?
この気持ちって


もしかして

初恋?

テーマが初恋ということで自分の初恋について色々と思い出そうとしましたが、いまいち記憶にありませんでした。

ただ、なぜだがわかりませんが、ゲレンデ、Mr.Children、先生、という3つのイメージが自分の中に浮かび上がりました。でも、それが何を指すのかはわかりません。


初恋なんてきっと錯覚から始まるものだと僕は思います。他の人がどう思っているかはわかりませんが、初恋の人と…なんて展開はフィクションの中だけなのかなって思ってます。


僕は今、自分の初恋より三池監督の「初恋」が見たくて仕方ないです。

初恋はココナッツの香り

また回ってきました。あやこです。

初恋について書きます。初恋の記憶がお題でだされたので。恥ずかしさを忍んでこのタイトルです。。

初恋は、たしか5、6歳の時だったと思います。相手はアンドリューという名前の外国の男の子でした。

家族とハワイ旅行をしているときに、ビーチで会って、言葉が通じないながらも、一緒に砂のお城を作ってました。めちゃ楽しくて、言葉通じないけど、通じてて、サラサラした金髪と、ピンク色の肌がすごく当時のわたしにはめちゃくちゃ珍しくって、ドキドキしました。潮が満ちてくるたびに、城を見捨てて、もう少し波から離れたところに新しい城を作ろうと言われた気がするなー。はじめての異文化交流。子どもってすごいな。

それが初恋ですね。何日かその後滞在してたんですけど、次の日会えないかなーとか、もしかしたら会えるかもしれないからと思って母親に花の髪飾りをねだって、それを旅行中ずっとつけてた記憶がある。それに、日本に帰っても、ずっとアンドリューに会いたいなーとか思ってたし。

いやー、おはずかしー。でも、今でもココナッツの匂いがすると、あのハワイのことを思い出すし、当時のドキドキした気持ちも思い出すので、これは初恋ですね。

ひえー。

まぁ、初恋についてはそんなかんじです。初恋って、なんだかよくわからないけど、その相手に会いたくて惹かれる感覚ですよね。説明しづらくて、ほんとに変な化学反応みたいだなーと思います。まじでアンドリュー今何してるんだろうな。。パリピになってるかもな、、とか思いながら昔に思いを馳せました。

稽古はなんとなく全体像が見えてきました。わたしは、演出と一緒に作っていくこの芝居がすきです。

是非観にいらしてください。これを観て自分の初恋の記憶が蘇るかもしれませんね。

さんにんめ

はじめまして、イキアタリハッタリvol.3にてマリ役になった岩崎真美(いわさきまみ)です。今回は私がブログを書きます、宜しくお願いします!


1自己紹介

岩崎真美です。スターダス・21カンパニーに所属してます。周りからは「みさきち」と呼んでもらってます。
「なんで名前が真美なのにあだ名がみさきちなの?」って聞かれますけど事務所の先輩につけてもらった名なので、詳しくは私にもわかりません。
よく「岩崎みさき」と勘違いされます。

お酒が好きでなんでもいけますけど、最近はクラフトビールをよく飲んでます。
趣味は貯金と、貯めたお金をパーっと使うことです。


2イキアタリハッタリvol.3に参加した理由

実は脚本の馳瀬さんと仕事先が同じでして、「誰かいい役者さんいませんか?」と相談されたのがきっかけです。
何人か素敵な役者さんを紹介したんですが、スケジュールが合わずなかなか決まらないところを「私もその時期スケジュール空いてますよ」とアピールした結果、こうして参加させていただくこととなりました。


3演劇を始めたきっかけ

確かなきっかけはあったと思うんですけど、思い返すとどれが決め手だったんだろうって感じです。本当は教育テレビの歌のお姉さんになりたかったんですけどね。
専門学校に通っている間いろいろなことをやっていて、最終的に行き着いたのが演劇でした。


4役者をやってて楽しい好きな瞬間

月並みですが、たくさんの役に出会えることです。共感できる事が多ければ「わかるわかる〜」と親近感が湧きますし、逆に「なんでこんな事考えるんだろう、なんでこんなことするんだろう」って理解できなくて考えてる時間も好きです。


以上です!
本番まであと一ヶ月を切りました。つまり私がマリとして生きられるのもあと一ヶ月。
今ある時間を大切に生きていこうと思ってます。

初めまして

1 自己紹介

初めまして、早稲田大学の劇団森に所属する藤本エイスケといいます。19歳です。19歳には見えないとよく言われます。

趣味がたくさんあります。映画鑑賞、ライブに行く、読書、ラップ、漫画、etc

色んなものに挑戦するのが好きです。言い換えれば飽き性でもあります。ただ、映画や音楽などの芸術面のことに関してはあまり飽きません。

好きな映画は「セッション」「宮本から君へ」「About Time」が思いつきました。多分他にもあります。映画は年に100本くらい見ることが多いです。

好きなミュージシャンはたくさんいます。フェスに行くこともあります。好きな小説家は湊かなえです。

迷った時はできるだけ心踊る方を選択するように生きています。

2 vol3に参加したきっかけ

きっかけは本当に偶然の産物だなぁと思います。フライヤーを見て「面白そう!」と思ってvol2を拝見し、独創的かつ毒を吐く脚本と静かなおどろおどろしさがある演出に惹かれました。こんな作品作ってみたいなぁと思っていた矢先にvol3で役者を募集していることを知り、迷うことなく申し込みました。

3 演劇を始めたきっかけ

僕は10か月前まで演劇とは無縁の男でした。映画が好きで、映画を撮るために早稲田に入りました。しかし、たまたま行った早稲田の劇団木霊というサークルのワークショップに参加して演劇に魅せられ、劇団森に入りました。そして劇団木霊のマツモトタクロウさんが作・演出をした『鯖々』を見て演劇にどハマりし、今も初期衝動そのままに演劇をしています。

4 役者をやってて楽しいまたは好きな瞬間

役を与えられた時、僕はその役の人生や考え方などを細かく、深く考えます。日常生活でも意識して自分の中に与えられた役がいないか探したり、真似をしたりします。他人を演じる、他人になろうとすると自分が見えて、その奥にまた他人を見ることができた時に楽しいと思えます。役者は孤独に努力が出来るのも良いです。

また、僕は人の心を揺らすのが好きです。生きている意味や生きている実感を得たと思えるのは人の思いを変えた瞬間だと思います。本番の記憶はあんまりないタイプですが、きっと舞台上の僕は楽しんでいるはずです。

以上、藤本エイスケでした。 名前だけでも覚えてみてください。