運命があるなら逃れたい
末っ子の政子こと黒澤賢也に質問頂きました!(主宰二人の出身サークル・テアトルジュンヌからの名残で、稽古場ではあだ名が飛び交っています。)
作演の馳瀬に戻って来ました。
Q.今まで、自分の運命を変えたいと思ったことはありますか?
聞かれてみると、わたしは運命ということに関心がなさすぎて、あんまり考えたこともないかもしれないです…。
振り返っても、前を見ても、わたしはたくさんの選択をしてきたな、と思うし、これからもしていくな、という気がします。
なので、運命によってここまで来てしまった、と思ったことがない…?
運命ってなに??????
うるせえ!わたしは何にも決められてないぞ!わたしが決めたんだ!!
自分で決められないことが運命なら、生まれた瞬間に決まっていたことですべて、ということなのかな?
生まれた瞬間に決まってたことというと、自分の生まれながらの性質のことかな、と思う。
わたしの性質は、やっぱり何かを作りたがる・創りたがることかなあと思います。あとは物語が好き。かわいいものが好き。おしゃれなものが好き。
三つ子の魂百までって、ほんとだなあと思います。
思い返すと保育園児の頃から好きなことは変わっていなくて、でも少しずつ、何かを諦めて、何かを選んで、たぶんいちばん自分が無理なくいられるところまで来たなあという気がします。
なので、変えるとしたら、生まれる前から変えたい!
わたしは隣の芝が異常に青く見える人間なので、そう思うともうバリバリに運命変えたい!!
①もう少し昔に産まれて、コギャルになりたい!小学生低学年のときに触れた少女漫画の中にいたキラキラなお姉さんたちの幻影をまだ追っています。コギャルになるはずだったわたしの運命を返してください神様!!
②イケメンの男子高校生になりたい!イケメンの男子高校生って、いちばん最強だと思います。女子に比べて危険も少なくなるし、老若男女全方向に強い気がする。そしてクラシックバレエを華麗に踊りたいです。
③根明になりたい!めちゃくちゃ根暗なので根明になりたい!!よく言ってるんですが、「ワンピースとサッカーが好きな人間とはわかりあえない」と思ってるんです。自分が根暗すぎて。ワンピースとサッカーが好きな人は、めちゃくちゃの根明です。根明になって楽しくいきたい!!
④お兄ちゃんになりたい!わたしは小さい頃から自分のお兄ちゃんになりたいな〜と定期的に思います。わたしがつらいな〜と思ってること(勉強・部活・就職とか)なんかあんまり辛くなさそうにやっちゃってるんですよね。なんかいつも楽しそう。ほとんど同じ遺伝子のはずじゃないの!?あともう少しでわたしもお兄ちゃんみたいになれたはずなのに!?いちばん変えやすそうだけど、変えられない!
他にもすぐ「あ〜○○になりたい」って言っています。
でも絶対なれない。
あ〜、なんでだ。
自分から逃れたいという気持ちになることが多いです。こんなに苦しいところからは逃れたい。なんでわたしはこんな人間なんだろう。早くもっと楽な場所に行きたい。
何かを創ることは大変で苦しくて、でも創りたくて、創らずにはいられない性格なんだとたまにふと思うと、すごくそれが苦しくなるときがあります。
もっと楽しく消費だけできてれば幸せなのに、でもそんな人生は絶対嫌だと思います。それでも本当は、創らなくてもいい世界に行きたい。苦しいから。
作ることはとっても楽しくてやりたくなって(たまにめんどくさくなるときもある)、創ることはなんだかんだ何も言われなくても始めてしまうのに、こんなことはもうやめたい!と思ってる自分もいます。
そう思うと、かっこいい言い方をすると、やっぱり何かを創ることがわたしの運命なのかしら、と思いますね。逃れたいと思ってることが、その人の背負ってる運命、ということなのかもしれませんね…(深いっぽいですが、ほんとに深いのかは今のところよくわからず適当に言っています)
変えられるなら、全然、変えて、田舎で畑を耕しながらのんびり消費を楽しみたいです!
変えられないので、わざわざ東京まで来て演劇を作っています。見ていてぎゅっと何かが掴まれる感じがしてきてます!ぜひぜひ、何かから逃れたいと思ってる人たちに見てもらいたいです。
前回とブログの順番をシャッフルしてみようかと思います!次回は佐野ゆきのターンです!
Q. 小さい頃、宝物箱を持っていましたか?持っていたら何を入れていましたか?
わたしは保育園の友達が、「宝物箱にいれよ〜!」みたいなことを言ってるのを聞いて、「そうか、宝物箱というものがあって、人はそこに宝物をいれるべきなのか」と思い、わたしも作ってみたはいいものの、「宝物って…何??」と思いつつ大好きだったさくらんぼ(缶詰)の食べたあとのタネを3つくらい入れてました。少し大きくなったときに、「なぜ…?キモ…??」と思い出してましたが、今思うとカワイイステキな思い出ですネ。