イキアタリハッタリ記録

馳瀬ナルミといづみ繭子による演劇企画イキアタリハッタリを記録してみます。

いつでもここではないどこかへ行きたい

るってぃから回ってきました。

今日もトーキョーctiyを生き延びる馳瀬です。この半年くらいはどこまで行っても渋谷は日本の東京って感じです。https://open.spotify.com/track/1flArUdd3fKDwxjFG6F7lB?si=LYHQ2s5uRp2mte4FLmv_FQ

 

 

 

るってぃからの質問。

Q.「1年だけどこでも好きな場所に住めるとしたらどこに住みたい?」

 


めちゃくちゃたくさんあります!

 


大学でドイツのこと勉強してたから、やっぱりドイツに一度くらい住んでみたいし。オーストリアもいいし。ギリシャとかイタリアとか、地中海のあたりもあったかくて青い空が広がってそうだし。イギリスで夏になったらレモンのケーキが食べたい。フランスは、田舎街が何かといいらしいです。

 


それとアラブの世界に憧れがあるので、アラブのほうも住んでみたい。イスラエルに住んでる人のブログをこないだ読んだのですが、ミサイルはたまに飛んでくるけど、暮らしやすいそうです。ちょっとほんと?と思ってますけど、確かめに行きたいですね。

 


あと、治安が不安だから怖がりなので絶対むりだけど、南米にも興味があります。ラテンアメリカの文化に興味があります。街も、山にヨーロッパっぽいレンガの建物のイメージで、かわいい。アルゼンチン、憧れ。前に読んだキューバの小説も、めちゃくちゃ良かった。

 


文化が違うところに住んでみて、へー!と思いたいけど、外国だと言葉とか治安とかが不安で夜も眠れなくなりそうなストレス耐性弱者なので、現実的に考えると、国内がいいな。国内ならどこにでも住みたい。むしろ一年ごとに住む場所を変えたいくらい。でも、人見知りだけじゃなくて土地見知りもしちゃうから、実際はやっとここの生活にも慣れてきたな、というところで一年が終わりそう。

 

 

 

実家に帰省するときに、たまに鈍行電車を使うのですが、電車に乗っていると、よく外の街が見えるし、その街で暮らしてる人が電車を使っているし、「わたしが知らないところで、わたしと同じように生活してる人がたくさんいるんだ」ってことがすごく実感できて、でも全然知らない土地だから、本当にそうなのかはわからないんだけど。

 


こんな山間で、田んぼとか畑だらけかと思いきや、全然たくさん家があって、たくさんの人が暮らしてて、遊ぶときはどこに行くんだろう?ここから近くのイオンまで車で何分?小中学校はいいとして、高校みんなどこに行くのかな??とか、そこで暮らしてる人と自分がしてきた暮らしをリンクして考えて、何パターンもの暮らしがあるような、それでいてみんな同じように暮らしているような、となんだかクラクラしてきて、だからそういうところでわたしもそこの暮らしをほんとにやってみたいなあと思ってしまいます。だから日本全国行ってみたいしちゃんと住んでみたい。

 


お花が好きなので、桜の名所とか、花が有名なところにも住んでみたいです。

去年彼岸花を見に行って、ものすごい群生地で、一面に咲いていて、とっても綺麗だったのですが、わたしはポンとその土地に行って、いきなり満開のその場所にいて、綺麗なんだけど、なんだかどこか実感がないというか、フワフワした気持ちだったんです。

 


その時、小さい頃、家の隣の古い建物の裏に毎年ひっそり彼岸花が二、三咲いていて、それがわたしが彼岸花を知った最初だったなあとうことを思い出して。学校からの帰り道、そこを通るんですね。木に隠れて、少し奥まったところで少しずつ咲いていく花を見ていて、毎日見ているけど、あ、今日で満開になった、という日が来て。やっと満開になったねえ、という気持ちと、もうしばらくで見納めだなあという気持ちと。

 


満開の花をポンと見ても、咲いていくところを見ていないとなんだか綺麗の実感がわかないなあ、という話なのですけど。花が咲いてる美しさって、「咲いてうれしい!」の気持ちも込みなのかなあ。なんというか、そうやって咲いていくプロセスがないと、綺麗だけどなんだかもやもやするなあ!とそのとき思って、毎日ここで暮らして、冬も春も夏も、なんもない場所だけど、少しずつ秋になってきて、だんだん蕾がついてきて、少しずつ咲いてきて…ってことを知ってこのお花を見たいなあ、と思いました。毎年その場所で、その時期を待ち焦がれたい。だから、電車で通りすぎてその街のことをアレコレ考えるだけじゃなくて、実際に住んでみて何を感じてるのかを知ってみたいなあ、と思うのかな。

 


なんだか、東京での暮らしはないがしろなのに、他所に住むとなったときだけ暮らしのことをめちゃくちゃ考えて、暮らすだけで楽しい感じがしてしまいますね。実際どこで暮らしても、何かに追い立てられてその土地のことを考えるなんてことはほとんどできないのかもしれない。

 


でもやっぱり、地理とかが好きなので、意外と他の人よりはそういうことに関心があるかも!小学生のとき、自分の学区内のことを社会(生活?)で習うじゃないですか。ここらあたりは住宅街で、ここらは畑が多くて、ここらは工場が多くてとか。郷土資料館に行ったりとか。そのあとは県の地理とか軽い歴史とか。そのときは気づいてなかったけど、そこで小学生時代を過ごしてる人には当たり前の情報が、すぐ隣の県の人にはまったく当たり前じゃなくて、わたしも隣の県のことなんて全然わかんないし、隣の隣の市のことも、よく考えたら全然わかんない。長く暮らしてる人はやっぱりどこに何があってとか、この辺は何が有名で、とかいうことを自然とちゃんと知ってて。やっぱり「住む」ってことは不思議でおもしろいなあ。一年じゃ済まない、全て知るには人生短いですね。

 

 

 

意外にもめちゃ書いちゃう質問でしたね。

どこにでもいいからここではないどこかで暮らしたい。現実逃避です。いつか灯台に住みたいな。

なんだか書きすぎたので、稽古のこととかはまた書きます、絶賛稽古中。本番まで二ヶ月切ってます。来てね。

 


次回はいづみに回します。

 


Q.「これ怖いの自分だけ?って思うものありますか?」

 


宣伝文にもありますが、バーコードが怖い女が劇中出てきます。わたしはバーコード、怖くないなあ。

 


小さい頃、英語教材のビデオで「ヒッポゥ!」って言うピンクのカバの着ぐるみが踊る映像?を見て怖いって言って泣いて逃げた?みたいな話を母がたまにしてたので覚えてます。わけのわからない言葉で喋るハイテンションのピンクのカバは、怖い。