イキアタリハッタリ記録

馳瀬ナルミといづみ繭子による演劇企画イキアタリハッタリを記録してみます。

女は共感しがち

こんばんは、いづみです。
vol.2絶賛稽古中です! 今日ものびのびバリバリ進めてきたので、脚本とか演出とか稽古とか、いろいろ書いてみます。


完全にネタバレや前情報なしで読みたい!!という方はご注意ください。わたしの頭の中をひっくり返して書く予定です。

 

 


今回は結構シンプルな筋書きです(当社比)。女2人が、バイトとして自分の話を売りに来る。男はそれを聞きながら進行する。観客である皆さんに、それを消費してもらう。

何でこんな形にしたかという経緯は、ざっくりですがここに書いています。劇場に人が集まる気持ち悪さとどうにか折り合いをつけないと演劇をつくれない気がして、「観客に役者の話を買ってもらう」という構図になりました。

台詞もわりとストレートかなと思います(当社比)。女であること、消費することされること、記憶について、を主に取り上げてます。
今日の稽古でもぽろっと言ったのですが、演出をつける時「ここはどういうこと?」と聞かれて「ここはこうで、多分こういうことを考えてる」と答えられるの、ちょっと不思議です。

意識して書いた部分じゃなくても、考えてることがどの台詞にも染み込んでる、気がする。

あと会話が極端に少なくて、ほとんどモノローグのぶつかり合いって感じなのですが、役者自身の喋り方をちょこっと参考にしました。
初回稽古で喋るワークをやったり、「ふつーに雑談して」と無茶ぶりしたりして、その動画を見直してから脚本を書いたので、完全に当て書きです。

馳瀬さんは、積極的にカラフルな嘘をつくイメージ。
あやこさんは、色の薄いモノローグをぽつぽつと語るイメージ。
るとさんは、自分の考えをあまり出さずに、にやにやと聞くイメージ。

元々やってほしいなと思っていた役のイメージと、実際に話す感じから得たイメージがあんまり変わらなかったので、実際もこんな感じの役どころです。たぶん。

 

演出は試行錯誤しています…………今日も役者からいくつかヒントをもらって決めました。
意識しているのは、気持ち悪さ、無機質さ、冷たさ、どうしようもなさ。

観終わった後に、地下を出て(東中野バニラスタジオは地下にあります)ちょっと寒さに震えて、街灯やコンビニの光が妙に明るすぎて嫌だなと思いながら、音楽を聴く気分にもなれずに、暗い道をとぼとぼ帰って欲しいというイメージでつくっています。

宣伝文にもあるバーコードリーダーや誘導灯はもちろん、プロジェクターもすこし使って、全力でどう死ようもない作品に仕上げたいです。

 

稽古はですね、たのしいです。よく話が脱線します。今日も馳瀬さんのお兄さん、消費税増税の是非などを語りました。

あとは役者の理解力が高くてびっくりします。
誰かが「ここは何でこういうことを言うの?」と聞いた時、別の役者が「こうこうこうだからじゃない?」と私が言いたいことをすかさず言ってくれることが多くて、「え?一緒に書いたっけ?もはや私?」と素直にびっくりします。すごいです。

週1の稽古でこの理解度は正直ありがてえ助かる……と思いながら、10月はちょっと増やしました。焦りもありますが、稽古はまだまだやっていきます。

予約はこちらから▶https://forms.gle/TothcABW8D9NvspPA
席数少なめなので、お早めに!


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さて、馳瀬さんの質問に答えます。

Q.「これ怖いの自分だけ?って思うものありますか?」

あります。
教会や寺で、賛美歌や読経を聞くことです。

教会は好きです。賛美歌も好きです。なのに組み合わさると、とてつもなく怖い。これ私だけ?

 

たしか大学に入りたての頃、チャペルでパイプオルガンの演奏を聞いて、怖くて怖くて逃げ出したかったけど、突然立ち上がって視線を集めて出ていく勇気が出なくて、頑張って耐えたのを覚えています。

法事に参列した時も、読経を聞きながら祈っている人たちの中にいるのが怖かった。

すごく神聖な、綺麗な、それでいて洗脳的な感じがして、それに馴染めないことが怖いんですよね。いつ誰が「あいつおかしいぞ」って糾弾してくるのか分からないというか。

この令和に魔女狩りか???わたしは悪魔か???
とか思いたくなるけど、それはガチの魔女や悪魔に失礼なので、単に神とか仏とか天国とか輪廻とか、目に見えない耳にしないものが怖いんだと思います。

生まれてきたことも生きていることも死んでいくことも、怖いし気持ち悪いし意味分からないよ無理だよ!!!

ホントはいつか、そういう話を書きたいと思っていたな、と思い出しました。

 

あとわたしはニャンちゅうがダメだったな(というか今もダメ)というのも思い出しました。小さい頃からニャンちゅうの姿や声にゾワゾワしてしまいます。嫌悪感もあるけど、それよりもずっと怖いんです。これも私だけ?

 

次はるとさんに回しますね。ランダムにいこう。

Q.るとさんの男女観はどんな感じですか?

稽古場でよく「女はこうなりがち」「男はよくこうする」というような話をします。今回の劇とどうしても関わってくるからですね。

今日は「女は相手の感情に共感したがる」「男は相手の問題を解決しようとする」という話をしました。Twitterで100万回くらい見たネタですが、改めてそういう傾向あるよね、となりました。

こういう話題の時、るとさんは「いやその通り」って笑ってる感じなので、どういう風に見ているのか聞いてみたいですね。劇の内容とからめても大丈夫です。

 

長々と書いてしまいました。vol.2観に来てくださいね。おやすみなさい。